
【フードライター浅野陽子の『海のエコラベル』現場より生中継!】
MSC日本事務所オフィシャルライターの浅野です。
秋の「サステナブル・シーフード・ウィーク2019」(10月8日〜31日)期間もあとわずか!そのイベントの一つとして、10月16日(水)に、名古屋市にある環境学習センター「エコパルなごや」にて、小学生向けのワークショップが開催されました。
小学校高学年を対象に、海の現状と魚が減っていること、そのために何ができるか、さらにMSC「海のエコラベル」について楽しいクイズとともにレクチャーする内容です。
当日は名古屋市立諏訪小学校の5年生と、もう1校の5年生を含め、約140名が参加し、盛り上がりました。今回はこのワークショップについてレポートします。
会場となった名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」とは?

今回の会場「エコパルなごや」は名古屋駅から地下鉄で1駅、名古屋市が運営する環境学習の拠点施設です。誰でも無料で利用できます(以前当ブログで書いた紹介記事はこちら「遊びながら環境について学べる『エコパルなごや』とは?」)。

小学生が展示パネルなどで楽しく遊びながら、環境について学べるのが特徴。当日も、ワークショップ開始前に諏訪小学校の子どもたちが夢中で見学していました。

ここでは「地球温暖化」や、

ごみの減量、

公害・環境保全についての展示、そして…

MSCのエコラベルも常時展示されています!

こんな風にパネルを引き出したり、手に取って体感できるものが多いので、子どもでも楽しめます。展示スペースの隣には環境学習をするシアタールーム(バーチャルスタジオ)や工作室もあります。

イベント開始時間になり、隣のバーチャルスタジオに移動。その前にエコパルなごやの特別講師、長屋保夫さんが始まりの挨拶をされました。今回のイベントは授業の一貫です。
そしていよいよワークショップスタートです!
タラお姉さんとエビぞうお兄さんが楽しくレクチャー!

MCを務めるのはMSC漁業担当オフィサーの髙橋麻美さんと、ASCジャパンのジェネラルマネージャー、山本光治さんです。髙橋さんはタラお姉さん、山本さんはエビぞうお兄さんに!

昔からよく魚を食べてきた日本人ですが、
・世界中の海で魚が獲りつくされ、人口増などもありギリギリの状況になっていること
・カツオやサバ、サンマなど私たち日本人が大好きな魚が特に激減していること
・それを補うように養殖の魚もどんどん増えていること
・しかし養殖でも天然の魚がエサとして必要な場合も多く、単純に養殖に置き変えられないこと
・いまの危険な状況を食い止めるために、MSCとASCのエコラベルが生まれたこと
などを、タラお姉さん、エビぞうお兄さんの2人が小学生向けにわかりやすくレクチャーしました。

スライドを見せながら会場を大きく使い、熱をこめて説明するタラお姉さんとエビぞうお兄さん。

MSCとASCのエコラベルの成り立ち、日本だけでなく世界中に広がっている認証制度であること、海外ではマクドナルド、世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマートなど大企業でどんどんエコラベル製品が導入されていることなども詳しく話しました。

タラお姉さんが、
「海の危機を食い止めるためにできることは、みなさんにこのエコラベルのついた製品を毎日の買い物で選んでもらうことです。名古屋市内でも海のエコラベル製品は売っています!」
とスライドで名古屋でのエコラベルの取り扱い店を紹介すると、「オー!」と声が上がりました。

レクチャーにじっと聞き入る子どもたち。

一生懸命メモを取る姿も見られ、MSCの普及に関わる大人の一人としてジーンとしてしまいました。

MSCの資料を読み込むお子さんもいました。これをきっかけに海のこと、興味を持ってくださいね!

30分のレクチャーのあとは、休憩をはさんでお楽しみのクイズタイムへ。写真は当日MSCから持参した、海のエコラベル付きの製品サンプルです。レポート後編に続きます。
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Writer:浅野陽子 Yoko Asano

フードライター&エディター。『dancyu』『おとなの週末』『ELLE a table』『日経レストラン』など料理専門誌に多数執筆し、“食”限定の取材歴20年。
2015年にMSC日本事務所の初代アンバサダーに就任し、現在はMSC日本事務所のブログの公式ライターを務め、国内の漁港、飲食店、小売企業などを取材している。個人ブログ「フードライター浅野陽子の美食の便利帖」も更新中。
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