先日、毎年恒例のシーフードショーの中日に、MSCブースを訪れました。
今年は会場内で、これまでになく、たくさんのMSCラベルを発見できましたので、写真満載でレポートします。
21回目の「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」は、お台場・東京ビッグサイトに新しくできた南展示棟での開催となりました。
南展示棟は、ヤシの木が揺れる東京湾岸を右手に見ながら歩いた通路の先にあります。南1,2ホールはエスカレーターで降りて入場する構造のため、上から全体を眺めることができました。
今回の出展社数は、前回より5社多い840社。別フロアの南3ホールと合わせて、ホール3つ分のスペースに、水産関連の出展ブースが所狭しと並んでいました。
主催者発表によると、2019年8月21日(水曜日)からの平日3日間で、3万3,572人が来場したそうです。
ASCと隣接したブース
MSC(海洋管理協議会)のブースはこちら。来客が絶えない様子でした。

お隣は国際認証仲間のASC(水産養殖管理協議会)のブースです。間を隔てる壁の一部が取り払われ、一体感を出していました。向こう側にある株式会社シーフードレガシーのブースと合わせて、とてもサステナブルなこのブロックには、いろいろな人が足を止めていました。
こういった展示会のMSCブースで私が毎回チェックしているのが、MSC「海のエコラベル」付き商品の展示コーナーです。年々にぎやかになっていきます。
この他に缶詰などが展示されたコーナーもあって、ブース内には、冷蔵・冷凍・常温のさまざまな商品のパッケージが並んでいました。
あふれる若い力
MSCブースの資料コーナーでは、前年以上に冊子やパンフ類の減りが早く、何度か補充したそうです。
右上に見えるのは小学校で使用される社会科の資料集。この中に、MSCの取り組みを紹介したページがあります。雑誌や図鑑など、近年いろいろな媒体で紹介されているMSCですが、特に子ども向けの本に登場する回数が多い印象です。
今回初めてブース内に設置されたモニターでは、共立女子大学 家政学部 建築・デザイン学科 デザインコース 林田ゼミの学生さんが制作したMSC紹介動画が流れていました。
同ゼミでは8年前から毎年、課題としてMSCを紹介するPRツールの制作を続けています。2018年にはポスターだけではなく、アニメーションの制作も始めたということで、私が見た上の写真のアニメーションも、こちらの学生さんの作品でした。
(スタッフ注:この動画は、共立女子大学ウェブサイトでも紹介されています!)
大人よりむしろ若い人の間で認知度が高いと言われるMSCですが、確かにブースにも若い力があふれていました。MSC日本事務所によると、最近は、学校の先生など教育関係者からの問い合わせが増加傾向にあるそうです。
水産業をもっと「サステナブル」に
会場では、他のブースでも、いろいろな持続可能な試みが展示されていました。ホッケやサンマなど身近な魚の減少が顕著になっている今、先々までおいしい魚をいただくためには、「サステナブル」は欠かせない視点です。
ひときわ目を引く水産大手の広いブースでも、鮮度やおいしさと並んで、持続可能な取り組みをアピールしているところが複数ありました。
例えば、サステナブルを前面に打ち出した「マルハニチロ株式会社」。

モニターでMSCを紹介する動画などを流していた「日本水産株式会社(ニッスイ)」。
ASCの魚介を展示していた「株式会社極洋」。
ちょうど2019年8月で祝100周年の「ニチモウ株式会社」にも、MSCラベルのパネルがありました。
以下、いくつか具体的な展示例をご紹介します。
まず、マルハニチロは、展示構造物自体にラベルを表示して、MSCやASCを大々的に紹介していました。

人気の冷凍食品の数々にMSCラベルが輝いています!
MSCラベル入りのツナ缶もありました。去年販売を開始したこの製品は、日本企業による初のMSCラベル付きツナ缶なのだそうです。
それから、マルハニチロのブースでは、意外なところにもMSCラベルが。
有名な三國清三シェフによるサステナブル・シーフードのレシピ紹介コーナーです。お皿の近くのメニュープレートに、しっかりMSCやASCのラベルが表示されています。
手前に見えるのは、「帆立貝のグリエ、レモンバターソース、ブロッコリー添え」。使われているマルハニチロのホタテが、MSC認証品でした。
次に、ニッスイのブースを見てみましょう。巨大モニターで、MSC認証を紹介していました。
そして、MSCのパネルの近くにあったのは、MSC認証のスケソウダラ100%の「おさかなミンチ」。私も業務用を冷凍庫に常備して、ひき肉代わりに使っては食卓に出しているいち利用者です。おなじみのパッケージの晴れ舞台に、思わずシャッターを切りました。
そして、主にビジネス向け(B to B)の水産商社であるニチモウのブース。一般消費者の目に触れるものではありませんが、ブースにはバッチリMSCラベルが表示してありました。おいしそうな紅鮭でした。

それから、ちょっと意外だったのが、「マルちゃん」マークでいっぱいの東洋水産株式会社のブースで出会ったMSCラベル。
MSC認証付きの魚卵を加工して、おにぎり具材や市販パック品のイクラやたらこを販売しているそうです。一押しの新商品「炙り燻製たらこ」は、この秋冬に発売予定とのこと。
お次は、株式会社ロイヤルグリーンランドジャパンのブースで見つけたMSCラベル付きの冷凍品(ズワイガニ)と、ランプフィッシュの卵の瓶詰め。他に甘えびの刺し身なども扱っているそうです。
ロイヤルグリーンランド社は、「ロイヤル」の名の通り王室御用達の公営企業で、グリーンランドの自治政府が100%株主です。その日本法人が、MSC-CoC認証を取得して魚介類を輸入しているおかげで、私たちがMSC認証付きの北の海の幸を味わえるという流れを、このブースで実感しました。
最後に、別フロアの南3ホールで見つけたMSCラベルのパネル。展示していたのは、宮城県の「株式会社渡會(わたらい)」です。
MSC認証の米国産アブラカレイなどを扱っているそうです。おいしいアブラカレイのみりん漬けを試食させていただきました。
最後の写真は、MSCブースで入手した「日本における審査機関情報」と「日本におけるMSCのCoC認証取得企業リスト」。
こういう最新情報も得られますので、皆さんも、何かの展示場でMSCブースを見かけたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
MSCに関する詳しい内容は、下記までお問い合わせください。
MSC日本事務所サイト:http://www.msc.org/jp
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