【海洋ジャーナリスト瀬戸内千代の「もっと知りたい!MSC」】
スウェーデン生まれのホームファニッシングカンパニー「イケア」は、6月末まで、世界中の店舗で一斉に「よりよい地球へ、毎日の暮らしから。サステナビリティ・キャンペーン」を実施しています。「より健康的でサステナブルな暮らし」と「気候変動への取り組み」がテーマです。

イケアは最近、発祥の地スウェーデンのある調査で、国内の「最もサステナブルな企業」に選ばれたそうです(写真は埼玉県三郷市にある「IKEA新三郷」)
イケアが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など5つの組織との協働で今後3年間続けていく予定の同キャンペーンでは、サステナブルな商品の一つとして、MSC認証もスポットライトを浴びています。
手頃な価格の家具やインテリアグッズが人気のイケアは、店舗の一角にスウェーデンフードマーケットがあり、レストランも併設しています。そこでMSC認証のシーフードも扱っているのです。
イケア・ジャパンでは、環境月間の6月に向けて毎年、シーフードフェアを実施しています。今年は、同キャンペーンの一環として、国内にある9店舗すべてで、6月23日まで「シーフードフェア」を開催しています。
そこで、フェアの初日でもある5月16日に、IKEA新三郷で開かれた報道向け説明会に参加してきました。


シーフードのお話が始まると、佐川さんに招かれて、MSC日本事務所プログラム・ディレクターの石井幸造さんが登壇しました。

なぜMSC認証の仕組みが必要なのか――その背景として、魚が減りゆく海の現状を語る石井さん。
「国際連合食糧農業機関(FAO)によると、まだ十分にある水産資源は全体の7%のみ。33%は獲り過ぎです」
MSCの「海のエコラベル」が付いている水産物は、第三者による定期的な審査を受けて、持続可能な漁業によって獲られていると認証されているので、買って食べても乱獲に加担してしまう心配がありません。
そして恒例の、MSC認証の最新の普及状況の説明です。5月14日現在、世界で370の漁業が認証されており、天然魚の漁獲量全体に占める割合は約15%に。聞くたびに伸びています。

日本のMSCラベル付き製品数は755点に増え、4月23日の時点で、前年の1.4倍です。
石井さんは、一般のお客様も見守る会場に向かって、「この店舗でも、MSCの『海のエコラベル』が付いたものを見つけて、ぜひ選んでいただけたらと思います」と語りました。
お話は再び佐川さんに戻り、イケアで今日から味わえるMSC・ASC認証のシーフードを使ったメニューをスライドに映し出します。

「サーモンボール」や、無添加カレーにサーモンフィレがのっている「サーモンカレー」は定番メニュー。シーフードフェアでは、さらにASC認証の白身魚とMSC認証のムール貝などをを使った「漁師のまかない」や、下の写真のようなメニューが提供されます。ちなみに、写真で佐川さんが持って紹介されているのはシーフードではなく、ホットドッグの中央に肉の代わりに豆など植物由来の具材を入れ、従来のイケアのホットドッグより二酸化炭素排出量を約10分の1に減らした「ベジドッグ」です
説明会の終了後には、こうしたサステナブルなフードの試食も楽しむことができました。
こちらの「ミッドサマープレート」は、真夏のスウェーデンの家庭では必ず食べられているというオードブルの盛り合わせ。

ASC認証のサーモンを使ったマリネの上には、MSC認証のランプフィッシュの卵がアクセントに。ガラスのカップに入っているのは、MSC認証のニシンを使った酢漬けで、これもスウェーデンの定番料理です。酸味が暑い夏にぴったりの、さわやかなお味でした!
レストランに行くと、MSCエコラベルがついたシーフードフェアの期間限定メニューがこんなにたくさん!



6月23日まで開催されているシーフードフェアのメニューは、こちらでもチェックできます!
しかも、イケアの店舗網は、30カ国の367店舗に広がっており、年間8億5000万人もの顧客を集めています。家具やインテリアのお店だから食品は副次的に捉えられがちかもしれませんが、サステナブルなMSC・ASC認証の水産物しか扱わない!というポリシーの影響力は、決して小さくありません。
なお、イケア・ジャパンの9店舗では、顧客の6割以上がイケアのフードを楽しんでいるそうです。
IKEA新三郷の1階にあるスウェーデンフードマーケットでも、青地に白い魚のマークのMSC「海のエコラベル」を探してみました。
冷蔵コーナーには、キャビアに似た黒く輝くランプフィッシュの卵や瓶入りのニシンの酢漬け、冷凍コーナーにはフィッシュナゲット、缶詰コーナーにはタラやシシャモ、ニシンのオイル漬けなどが見つかりました。



MSCエコラベル付き製品の一例。オシャレなデザインの魚缶は贈答用にも、日持ちが良いので非常食用にも良さそう。上から「キッパーレリング・スモーク燻製ニシンのオイル漬け」659円、「西洋ししゃもの燻製オイル漬け」369円
イケアは、「製品とパッケージの素材を2030年までにすべて再生可能素材またはリサイクルされた素材に」「新たに石油からつくるプラスチック製品の段階的な廃止」といった目標を含む「ピープル・プラネット・ポジティブ戦略」を2012年に策定し、2018年により高みを目指したもの(SDGsすべての目標を網羅したもの)に改訂しました。
※「ピープル・プラネット・ポジティブ戦略」の全文は下記サイトにあります(今は英語のみ)
https://www.ikea.com/ms/ja_JP/pdf/people_planet_positive/IKEA_Sustainability_Strategy_People_Planet_Positive_v3.pdf
2020年までにすべての使い捨てプラスチック製品の販売を廃止するといった挑戦的な目標も掲げています。
また、イケアが扱うチョコやコーヒーはすべてUTZ認証のもの。そして、パーム油はなるべくナタネ油に置き換え、使う場合にはRSPO認証のパーム油のみ。イケアが、サステナブルな調達を担保するために国際標準の認証を上手に活用していることが、よく分かります。
発信するメッセージが前向きで快活であることも印象的でした。今年からスタートした「よりよい地球へ、毎日の暮らしから。サステナビリティ・キャンペーン」も、「思ったよりすごく簡単!」という打ち出し方です。
確かに、使い捨てしないラップを買えばゴミが出にくい生活に、1個99円のLED電球を買えば省エネ生活に、イケアでショッピングをして帰ったその日から、簡単に切り替えることができます。
イケア・ジャパン サステナビリティ・コマーシャルPRの米倉美貴さんが紹介したサステナブル商品にも、MSCブログで触れておきたい魅力が……

アフリカのデザイナーとコラボしたという限定コレクション「オーヴェルアルト」のバッグ(5月31日発売)
なんと、このバッグは、ポテトチップスの袋の製造時に出る廃材でできているそうです。そして、米倉さんは「サバBAG」と呼んでいるそう。なるほど、サバ風の光沢を放っています!
その他にも、100%サステナブルな供給先から仕入れた「ベターコットン」を使ったシーツやタオル、竹の廃材を使ったテーブルランプなど、サステナブル商品を次々と店舗に投入し始めたイケア。今後の展開が楽しみです。
6月末までにIKEA FAMILYメンバー(入会無料のメンバーシップクラブ)がストアに行くと、「サステナブル・クイズ」に参加できて、全問正解するとソフトクリームがもらるそうです。
お近くの店舗をリストでチェックして、お出かけしてみてはいかがでしょう。思わず長居してしまっても、食事の心配は要りません。どれを選んでも安心な認証付きシーフードメニューが待っています!
MSCに関する詳しい内容は、下記までお問い合わせください。
MSC日本事務所サイト:http://www.msc.org/jp
Facebook: https://www.facebook.com/MSCJapan
東京都中央区日本橋兜町9-15 兜町住信ビル3階
03-5623-2846
MSCJapan@msc.org
MSC日本事務所のフェイスブックページに「いいね!」をお願いします。
https://www.facebook.com/MSCJapan
スウェーデン生まれのホームファニッシングカンパニー「イケア」は、6月末まで、世界中の店舗で一斉に「よりよい地球へ、毎日の暮らしから。サステナビリティ・キャンペーン」を実施しています。「より健康的でサステナブルな暮らし」と「気候変動への取り組み」がテーマです。

イケアは最近、発祥の地スウェーデンのある調査で、国内の「最もサステナブルな企業」に選ばれたそうです(写真は埼玉県三郷市にある「IKEA新三郷」)
イケアが国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など5つの組織との協働で今後3年間続けていく予定の同キャンペーンでは、サステナブルな商品の一つとして、MSC認証もスポットライトを浴びています。
手頃な価格の家具やインテリアグッズが人気のイケアは、店舗の一角にスウェーデンフードマーケットがあり、レストランも併設しています。そこでMSC認証のシーフードも扱っているのです。
イケア・ジャパンでは、環境月間の6月に向けて毎年、シーフードフェアを実施しています。今年は、同キャンペーンの一環として、国内にある9店舗すべてで、6月23日まで「シーフードフェア」を開催しています。
そこで、フェアの初日でもある5月16日に、IKEA新三郷で開かれた報道向け説明会に参加してきました。
サステナブルなシーフードメニュー
フードの取り組みについては、まずイケア・ジャパンのカントリーフード マネージャーの佐川季由さんからサステナブルな取り組み全般のお話があり……

シーフードのお話が始まると、佐川さんに招かれて、MSC日本事務所プログラム・ディレクターの石井幸造さんが登壇しました。

なぜMSC認証の仕組みが必要なのか――その背景として、魚が減りゆく海の現状を語る石井さん。
「国際連合食糧農業機関(FAO)によると、まだ十分にある水産資源は全体の7%のみ。33%は獲り過ぎです」
MSCの「海のエコラベル」が付いている水産物は、第三者による定期的な審査を受けて、持続可能な漁業によって獲られていると認証されているので、買って食べても乱獲に加担してしまう心配がありません。
そして恒例の、MSC認証の最新の普及状況の説明です。5月14日現在、世界で370の漁業が認証されており、天然魚の漁獲量全体に占める割合は約15%に。聞くたびに伸びています。

日本のMSCラベル付き製品数は755点に増え、4月23日の時点で、前年の1.4倍です。
石井さんは、一般のお客様も見守る会場に向かって、「この店舗でも、MSCの『海のエコラベル』が付いたものを見つけて、ぜひ選んでいただけたらと思います」と語りました。
お話は再び佐川さんに戻り、イケアで今日から味わえるMSC・ASC認証のシーフードを使ったメニューをスライドに映し出します。

「サーモンボール」や、無添加カレーにサーモンフィレがのっている「サーモンカレー」は定番メニュー。シーフードフェアでは、さらにASC認証の白身魚とMSC認証のムール貝などをを使った「漁師のまかない」や、下の写真のようなメニューが提供されます。ちなみに、写真で佐川さんが持って紹介されているのはシーフードではなく、ホットドッグの中央に肉の代わりに豆など植物由来の具材を入れ、従来のイケアのホットドッグより二酸化炭素排出量を約10分の1に減らした「ベジドッグ」です
説明会の終了後には、こうしたサステナブルなフードの試食も楽しむことができました。
こちらの「ミッドサマープレート」は、真夏のスウェーデンの家庭では必ず食べられているというオードブルの盛り合わせ。

ASC認証のサーモンを使ったマリネの上には、MSC認証のランプフィッシュの卵がアクセントに。ガラスのカップに入っているのは、MSC認証のニシンを使った酢漬けで、これもスウェーデンの定番料理です。酸味が暑い夏にぴったりの、さわやかなお味でした!
レストランに行くと、MSCエコラベルがついたシーフードフェアの期間限定メニューがこんなにたくさん!



6月23日まで開催されているシーフードフェアのメニューは、こちらでもチェックできます!
認証魚100%を達成しているイケア
イケアのすごいところは、すでに約3年前から、扱うシーフードについてMSC・ASC認証100%を達成していることです。しかも、イケアの店舗網は、30カ国の367店舗に広がっており、年間8億5000万人もの顧客を集めています。家具やインテリアのお店だから食品は副次的に捉えられがちかもしれませんが、サステナブルなMSC・ASC認証の水産物しか扱わない!というポリシーの影響力は、決して小さくありません。
なお、イケア・ジャパンの9店舗では、顧客の6割以上がイケアのフードを楽しんでいるそうです。
IKEA新三郷の1階にあるスウェーデンフードマーケットでも、青地に白い魚のマークのMSC「海のエコラベル」を探してみました。
冷蔵コーナーには、キャビアに似た黒く輝くランプフィッシュの卵や瓶入りのニシンの酢漬け、冷凍コーナーにはフィッシュナゲット、缶詰コーナーにはタラやシシャモ、ニシンのオイル漬けなどが見つかりました。



MSCエコラベル付き製品の一例。オシャレなデザインの魚缶は贈答用にも、日持ちが良いので非常食用にも良さそう。上から「キッパーレリング・スモーク燻製ニシンのオイル漬け」659円、「西洋ししゃもの燻製オイル漬け」369円
海洋プラごみ問題にもチャレンジ
おいしい魚を安心していただくためにも、海洋汚染には目を光らせておく必要があります。知らないうちに私たちの生活から海に流れ出ているプラスチックも、新たな汚染源として問題になっています。イケアは、「製品とパッケージの素材を2030年までにすべて再生可能素材またはリサイクルされた素材に」「新たに石油からつくるプラスチック製品の段階的な廃止」といった目標を含む「ピープル・プラネット・ポジティブ戦略」を2012年に策定し、2018年により高みを目指したもの(SDGsすべての目標を網羅したもの)に改訂しました。
※「ピープル・プラネット・ポジティブ戦略」の全文は下記サイトにあります(今は英語のみ)
https://www.ikea.com/ms/ja_JP/pdf/people_planet_positive/IKEA_Sustainability_Strategy_People_Planet_Positive_v3.pdf
2020年までにすべての使い捨てプラスチック製品の販売を廃止するといった挑戦的な目標も掲げています。
また、イケアが扱うチョコやコーヒーはすべてUTZ認証のもの。そして、パーム油はなるべくナタネ油に置き換え、使う場合にはRSPO認証のパーム油のみ。イケアが、サステナブルな調達を担保するために国際標準の認証を上手に活用していることが、よく分かります。
発信するメッセージが前向きで快活であることも印象的でした。今年からスタートした「よりよい地球へ、毎日の暮らしから。サステナビリティ・キャンペーン」も、「思ったよりすごく簡単!」という打ち出し方です。
確かに、使い捨てしないラップを買えばゴミが出にくい生活に、1個99円のLED電球を買えば省エネ生活に、イケアでショッピングをして帰ったその日から、簡単に切り替えることができます。
イケア・ジャパン サステナビリティ・コマーシャルPRの米倉美貴さんが紹介したサステナブル商品にも、MSCブログで触れておきたい魅力が……

アフリカのデザイナーとコラボしたという限定コレクション「オーヴェルアルト」のバッグ(5月31日発売)
なんと、このバッグは、ポテトチップスの袋の製造時に出る廃材でできているそうです。そして、米倉さんは「サバBAG」と呼んでいるそう。なるほど、サバ風の光沢を放っています!
その他にも、100%サステナブルな供給先から仕入れた「ベターコットン」を使ったシーツやタオル、竹の廃材を使ったテーブルランプなど、サステナブル商品を次々と店舗に投入し始めたイケア。今後の展開が楽しみです。
6月末までにIKEA FAMILYメンバー(入会無料のメンバーシップクラブ)がストアに行くと、「サステナブル・クイズ」に参加できて、全問正解するとソフトクリームがもらるそうです。
お近くの店舗をリストでチェックして、お出かけしてみてはいかがでしょう。思わず長居してしまっても、食事の心配は要りません。どれを選んでも安心な認証付きシーフードメニューが待っています!
MSCに関する詳しい内容は、下記までお問い合わせください。
MSC日本事務所サイト:http://www.msc.org/jp
Facebook: https://www.facebook.com/MSCJapan
東京都中央区日本橋兜町9-15 兜町住信ビル3階
03-5623-2846
MSCJapan@msc.org
MSC日本事務所のフェイスブックページに「いいね!」をお願いします。
https://www.facebook.com/MSCJapan