【海洋ジャーナリスト瀬戸内千代の「もっと知りたい!MSC」】
前回は、MSCのCEOであるルパート・ハウズさんのインタビューをお送りしました。
今回は、同日に行われた記者向け説明会(メディア・ブリーフィング)の内容を超ダイジェスト版でご紹介します。
【世界の現状】
【日本の現状】

取材日の翌日、地元のスーパーマーケット(ヤオコー)で初めて、MSC「海のエコラベル」付き商品(ニッスイのちくわ「おいしいものをちょっとだけ」)を発見して感激。大手水産商社が自社製品でもラベル表示を始めてくれたおかげで、いつもの店で、サステナブルシーフードを選べました!
最後に、ハウズさんの講演のハイライトをどうぞ!
その1。

MSCが自ら依頼することはないのですが、ここ数年の傾向として、商業パートナーが自発的にテレビCMや広告を制作してMSCを宣伝してくれる例が増えているそうです。
「こんな例もあります」とハウズさんが示したのは、海外の雑誌記事。国際宇宙ステーションでオランダの宇宙飛行士が、窓の外の青い地球を背景に、海のエコラベル付きアラスカサーモンの缶詰を手に語っています。
いわく、「地球は海に覆われているけれど、資源は有限。持続的な漁業はとても重要です。宇宙にいても、私たちは持続可能な水産物を食べています」。
ハウズさんが「海のエコラベルで商品に付加価値を付ける意義を的確に表した写真ですね」と言う通り、宇宙飛行士に選ばれたこの缶詰めの広告効果は計り知れません。
その2。

こちらのポスターの人物は、アイスランドで小規模漁業を代々営んでいる漁師さん。MSC認証を取得することによって、リオ五輪の選手村に魚を提供できて、新しい市場を開拓できました。
おまけに、この写真が世界各地に広まった結果、なんと彼は「バイキング・フィッシャーマン」として某社とモデル契約を結んだのだとか。ハウズさんのコメントが秀逸でした。
「そういう効果まではMSCでは保証できませんけどね(笑)」。

MSCに関する詳しい内容は、下記までお問い合わせください。
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前回は、MSCのCEOであるルパート・ハウズさんのインタビューをお送りしました。
今回は、同日に行われた記者向け説明会(メディア・ブリーフィング)の内容を超ダイジェスト版でご紹介します。
MSC日本事務所・石井さんの話
【世界の現状】
- 2006年頃から大手小売企業が持続可能な水産物へのシフトを相次いで発表
- 10月末現在(以下同)、MSC漁業認証を324漁業が取得、88漁業が審査中
- 取得済みと審査中の漁業が獲っている水産物は天然魚介類漁獲量の14%
- MSCのCoC認証を4000以上の事業者が取得
【日本の現状】
- MSC認証制度に関心を寄せる漁業者・事業者が急増中
- MSC漁業認証を3漁業(4魚種)が取得
- 10漁業が予備審査中、8漁業(16魚種)が予備審査完了
- 日本でMSCのCoC認証を137事業者が取得※この1年で50社も増加
- 国内で販売中のMSC「海のエコラベル」付き商品は約300点
- 東京五輪の調達コードにMSCが盛り込まれたことも関心の高まりにつながっている
- 地域の複数漁業をまとめて予備審査するプロジェクト(2016年開始)が3件進行中
- イオン:今年からサバやちくわ、ししゃもなど量産品にもラベルを表示
- 日本生協連合:すでにCOOPブランドの水産物は金額ベースで15%にラベルを表示
- イケア:レストランや食品売り場の全ての水産物にラベルを表示
- ハイアットやヒルトンなど高級ホテルチェーン:MSC認証品にシフト
- マルハニチロやニッスイ:自社製品にMSC「海のエコラベル」を表示

取材日の翌日、地元のスーパーマーケット(ヤオコー)で初めて、MSC「海のエコラベル」付き商品(ニッスイのちくわ「おいしいものをちょっとだけ」)を発見して感激。大手水産商社が自社製品でもラベル表示を始めてくれたおかげで、いつもの店で、サステナブルシーフードを選べました!
MSC CEO・ハウズさんの話
- 海洋の健全性だけでなく、食糧問題の危機管理(水産物の安定供給)、漁業者たちの生計の安定に寄与することが活動の目的
- MSC認証制度は漁業に変革をもたらし、科学的に立証し得る成果を上げている
- 持続可能な責任ある漁業に従事している人は市場の恩恵を受けている(魚価の詳細はMSC側には知らされないが、5~30%上昇したというデータもある)
- 目標は、2020年までに世界の天然魚の総漁獲量の20%以上がMSCのプログラムに参加する漁業で漁獲されること。2030年までには全体の3分の1以上を目指す
- 科学的エビデンスに基づく信頼性を保つため、規準を常に改定していく
- 現在、海藻用の規準と、複数魚種を対象とする漁業用の規準を準備中(いずれも日本の状況に大変マッチした規準になる)
- 今後は、カニ、エビ、タコなども対象に。海洋生態系にも焦点を当てていく
最後に、ハウズさんの講演のハイライトをどうぞ!
その1。

MSCが自ら依頼することはないのですが、ここ数年の傾向として、商業パートナーが自発的にテレビCMや広告を制作してMSCを宣伝してくれる例が増えているそうです。
「こんな例もあります」とハウズさんが示したのは、海外の雑誌記事。国際宇宙ステーションでオランダの宇宙飛行士が、窓の外の青い地球を背景に、海のエコラベル付きアラスカサーモンの缶詰を手に語っています。
いわく、「地球は海に覆われているけれど、資源は有限。持続的な漁業はとても重要です。宇宙にいても、私たちは持続可能な水産物を食べています」。
ハウズさんが「海のエコラベルで商品に付加価値を付ける意義を的確に表した写真ですね」と言う通り、宇宙飛行士に選ばれたこの缶詰めの広告効果は計り知れません。
その2。

こちらのポスターの人物は、アイスランドで小規模漁業を代々営んでいる漁師さん。MSC認証を取得することによって、リオ五輪の選手村に魚を提供できて、新しい市場を開拓できました。
おまけに、この写真が世界各地に広まった結果、なんと彼は「バイキング・フィッシャーマン」として某社とモデル契約を結んだのだとか。ハウズさんのコメントが秀逸でした。
「そういう効果まではMSCでは保証できませんけどね(笑)」。
ルパート・ハウズ氏プロフィール

海洋管理協議会(MSC)最高責任者。サセックス大学科学政策研究ユニットの上級研究員、国際環境開発研究所の研究責任者を経て、生活様式の移行を加速させる「フォーラム・フォー・ザ・フューチャー」の持続可能な発展プログラムのディレクターを務める。国際的に持続可能な漁業の促進活動を行い、2004年から現職。2007年にMSC設立への貢献から「社会起業家精神賞」を、2009年にWWFの「リビング・プラネット・リーダー」賞を、2014年に「シュワブ財団社会起業家賞」を受賞。
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