こんにちは。MSC日本事務所スタッフです。
2019年も残りわずかとなりました。
今年のMSC日本事務所は、国内の漁業が新たにMSC認証を取得し、大手ファーストフード店のあの商品にMSC「海のエコラベル」がつくなど、実り多い一年となりました。
そんな2019年を一気に振り返っていきたいと思います。
1月
【1月23日】
株式会社ユーグレナが生産する微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)とヤエヤマクロレラが、世界で初めて「ASC-MSC海藻(藻類)認証」を取得
「ASC-MSC海藻(藻類)認証」は、それまで対象外だった海藻(藻類)の持続可能で環境に配慮した栽培を認証するために、ASCとMSCが2018年3月に初の共同策定基準として定めた認証です。(当時のブログはこちら)
それから1年足らずで、認証取得藻類の第一号が誕生となりました!
日本企業から世界初の事例が誕生したということもあり、年明けからうれしいニュースでした。
詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
初の海藻(藻類)認証は、スペシャルな微生物が取得!
前編/後編
2月
【2月13日~15日】
「第53回スーパーマーケット・トレードショー」にMSCブースを出展
千葉県の幕張メッセにて行われた、スーパーマーケットを中心とした展示会「スーパーマーケット・トレードショー」にブースを出展しました。
MSCのブースにはMSC認証製品のサンプルを展示し、日本大学生物資源科学部、食品ビジネス科の学生がMSC認証ホタテの試食を配るなど、積極的にMSCをPRしました。
ブース内には、共立女子大学家政学部、建築・デザイン学科、林田ゼミのみなさんが制作したMSCのPRポスターも展示しました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
[レポート]「スーパーマーケット・トレードショー 2019」に今年も出展!
前編/後編
3月
【3月14日】
静岡県焼津市の石原水産が、カツオ・ビンナガマグロ漁業でMSC漁業認証を取得
国内から新たなMSC認証漁業が誕生するという、うれしいニュースです!
認証取得のための審査の対象となったのは、石原水産と契約する遠洋一本釣り漁船の第8永盛丸。
第8永盛丸(写真提供:株式会社永盛丸)
MSC認証取得を記念して、MSC日本事務所ブログには5回にわたる連載記事を掲載しました。
石原水産の熱い思い、MSC認証取得までの取り組みを、ぜひご一読ください。
【石原水産MSC認証取得! 記念連載】メーカーが漁船と提携して漁業認証にチャレンジ
その1/その2/その3/その4/その5
6月
【6月8日】MSC環境インパクト報告書2019を発表
「MSC環境インパクト報告書」とは、MSC漁業認証を取得した漁業が行った取り組みが、海洋環境にどのような良い影響を与えたかを科学的データを元に紹介したもので、2年に一度発表されています。
2016年から2018年の間に、MSC認証漁業は288の改善を行いました。
詳しくはMSCウェブサイトのこちらのページをご覧ください。
漁業の改善-MSC環境インパクト報告書-
8月
【8月21日~23日】
ジャパン・インターナショナル・シーフードショーにMSCブースを出展
毎年夏に東京ビッグサイトで開催されるシーフードの国際見本市「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」に、2019年もMSCはブースを出展しました。
今年はASC(水産養殖管理協議会)とブースを隣接させ、双方の情報を求める人にとってアクセスしやすくするという新たな試みもあり、ブースにもたくさんの方が訪れてくださいました。
インターンの日本大学生物資源科学部、食品ビジネス学科の八木下さんによる、MSCラベル付きのちくわ製品をアレンジしたオリジナルレシピの試食も大好評でした!
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
盛況! 2019年のシーフードショー見学記
10月
【10月8日~31日】サステナブル・シーフード・ウィーク2019が開催
毎年MSCとASCが協働で開催している、MSC認証・ASC認証を受けた「サステナブル・シーフード」の利用を呼びかけるキャンペーン「サステナブル・シーフード・ウィーク」が、今年も開催されました。
10月8日に東京都葛西臨海水族園で行ったオープニングイベントでは、MSCアンバサダーのココリコ田中さんや、吉本の芸人さんが登場。
イベント参加に応募した一般参加者の皆さんと一緒に、クイズや写真撮影を楽しみながら、MSCラベル・ASCラベルについて学びました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【SSW2019】アンバサダーのココリコ田中さんと「#fishface」で盛り上がろう!~「サステナブル・シーフード・ウィーク2019」オープニングイベント参加レポート
また、今年は各地でのイベントに加え、初のオンラインキャンペーン「#fishface」も実施しました。
参加方法は、MSC・ASCラベルと一緒に魚顔(フィッシュフェイス)を撮影し、指定のハッシュタグを添えてInstagramに応募するというもの。
MSC賞・ASC賞・サステナブル・シーフード賞に選ばれると、豪華なラベル付きシーフードが当たるというこのキャンペーンの応募総数は、111件でした。
素敵な受賞作品は、サステナブル・シーフード・ウィーク公式ウェブサイトをご覧ください。
#fishface投稿キャンペーン 受賞作品を発表します!
【10月28日】
日本マクドナルドが、「フィレオフィッシュ」リニューアルを発表
フィレオフィッシュは、1971年の創業時からの人気メニューで、25年ぶりのリニューアルだそうです。
日本マクドナルドはMSC CoC認証も取得し、新パッケージには MSC「海のエコラベル」が順次表示されることになりました。
皆さんはもう食べましたか? ぜひお近くの店舗で、MSCラベルがついたフィレオフィッシュをお召し上がりください。
11月
【11月7、8日】
東京サステナブルシーフード・シンポジウムにMSCより二コラ、石井が登壇
サステナブルシーフードについて国内外の識者が話し合う、アジア最大級のイベント「東京サステナブルシーフード・シンポジウム」が、東京・イイノホール&カンファレンスセンターにて開催されました。
MSC本部からはチーフ・プログラム・オフィサーのニコラ・ギシュ―が来日し、1日目のセッション「東京五輪はオリンピックレガシーを継げるのか」に登壇しました。
2日目のセッション「認証水産物を通じてのエシカル消費の推進とSDGsへの貢献」には、MSC日本事務所のプログラム・ディレクター石井が、セブン&アイ・ホールディングスの尾崎さん、日本マクドナルドの岩井さん、楽天の眞々部さんとともに登壇しました。
詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。
東京サステナブルシーフード・シンポジウム2019レポート
前編/後編
12月
【12月13日】 マルト水産が、瀬戸内海のカキ漁業でMSC認証を取得
今年最後に、うれしいニュースが飛び込んできました!
兵庫県相生市を拠点とする株式会社マルト水産が、瀬戸内海のカキ漁業でMSC認証を取得しました。
認証の対象となるのは、岡山県瀬戸内市邑久町(おくちょう)の垂下式のカキ漁業です。
垂下式のカキ漁業のMSC認証取得は世界初。日本国内でのカキ漁業のMSC認証取得も、今回が初めてとなります。
写真提供:株式会社マルト水産
詳しくはプレスリリースをご覧ください。
マルト水産が瀬戸内海のカキ漁業でMSC認証を取得 ~垂下式のカキ生産では世界初~
現在、マルト水産や邑久町漁協の取材も予定しています。
来年掲載されるレポート記事をお楽しみに!
2019年のMSC日本事務所を振り返ってきましたが、いかがでしたか?
MSC日本事務所は、来年も、MSCが日本でよりいっそう広まるよう尽力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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