※このブログは、MSCアメリカ担当広報マネージャー エミリー・トリップがMSCブログに執筆した"Beyond seafood: this sustainable clam fishery is recycling shells" を和訳したものです。
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チェサピーク湾の砂浜の貝殻 © istock.com/LAByrne

貝のむき身をトラック1台分作ると、トラック約10台分の貝殻が出ることを知っていますか?
貝の殻と中身の比率には、そのくらいの差があります。
アメリカウバガイ(一部では「ホッキガイ」とも)を使ったホワイトソースリングイネや、新鮮な冷製生カキ、スタッフドクラムを注文すると、お皿には貝殻も乗っているでしょう。そうした貝殻は、その後どうなると思いますか?
クラムチャウダー、フライドクラムストリップ、またはむき身で出てくるお料理を注文するとき、貝殻はどうなるのでしょう?どこにいくのでしょう?

アメリカウバガイやアイスランドガイをはじめとする多くの貝殻は、その貝にとっての棲家となってから、長い時を過ごすことがわかっています。
シー・ウォッチ・インターナショナル社の友人たちが、食事の後の貝殻たちをどうしているのか、詳しく教えてくれました。

アメリカ・メリーランド州のチェサピーク湾地域に拠点を置くシー・ウォッチ・インターナショナル社は、35年以上続く貝類の大手サプライヤーであり、独立した貝類取扱会社としては世界で最大規模に成長しました。
2016年12月、同社は他の持続可能性のある貝類加工業者とともに、アメリカウバガイとアイスランドガイ漁業でMSC認証を取得しました。

副産物のリサイクル

シー・ウォッチ・インターナショナル社は、持続可能性への取組みを新たなレベルに引き上げました。
認証された持続可能な漁業に加えて、貝殻のような多くの副産物をリサイクルしているのです。
今年、同社は約3億ポンド(約14万トン億3600万キロ)もの貝を扱っていますが、そのほとんどは再利用されています。

貝殻のリサイクルには、次の4つがあげられます。

1.「スタッフドクラム」の器としての利用

貝殻からむき身を取り出す作業中に、ほとんどの貝殻はひっくり返ったり落ちたりして、壊れてしまいます。
壊れずに形が残っているものは、加工ラインから取り除き衛生処理を施すと、スタッフドクラムの器として利用されます。
シー・ウォッチ・インターナショナル社の約3億ポンドの貝のうち、約3000~4000万個のアイスランドガイの貝殻は、同社の高級スタッフドクラムの器として使用されたり、他の加工業者に売られてシーフード料理の器になったりしています。
スタッフドクラム
スタッフドクラム ©Sea Watch International.

2. 造園用装飾品としての利用

貝殻に破損がなければよいのですが、スタッフドクラムの器にするには破損がひどいこともあります。
そういった場合は、造園用の装飾品としてよく使われます。
貝殻はゴルフコースの線引きとして使われたり、歩道、芝生、庭園の装飾としても使われます。

3. 車道への利用

粉砕された貝殻は、環境にやさしい(おまけにビーチっぽさを味わえる)車道を作ることもできます。
貝殻の上を人が歩いたり車で轢いたりすると、貝殻はさらに細かく割れ粉砕されます。
貝殻は、砂利や岩石のように道から飛び出してほこりや土埃をたてることはなく、おおむね均等に分散し、大きな塵雲を作りません。
また、水が浸透できない硬質コンクリート表面とは異なり、粉砕された貝殻は水を濾過して地面に逃がすことができるので、排水性が非常に良いのです。

4. カキのための新しい海底としての利用

種カキを作る過程では、若いカキが付着する硬い表面を作るために、様々な材料を使います。
カキの貝殻が最も好ましい材料ですが、アメリカウバガイとアイスランドガイの貝殻も材料になります。
オイスターリカバリーパートナーシップによれば、1つの貝殻の半分が、約10のカキの幼生にとって新しい棲家となります。
シー・ウォッチ・インターナショナル社の貝殻除去業者は、メリーランド州・デラウェア州・マサチューセッツ州・ニュージャージー州と協力して、デラウェア州とチェサピーク湾のカキ養殖場を再建しています。

リサイクルされた貝殻を見つけてみよう!

自宅や周辺にリサイクルした貝殻はありますか?私たちにぜひ教えてください。
あなたのまわりの再利用した貝殻の写真を撮り、InstagramやFacebookで "MSCintheUSA" のタグをつけて投稿すると、私たちのページに載るかもしれません!


               

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