こんにちは。
MSC日本事務所スタッフです。

1月28日(土)に、京都市伏見区の京エコロジーセンターで、「海の恵みをいつまでも~世界の水産資源をまもるための子ども講座~」が開催されました。
当日は、天気も良く、多くの親子の参加者が、会場に集まってくださいました。

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講座の初めに、会場である京エコロジーセンター職員の佐崎さんから、京エコロジーセンターが、地球温暖化防止京都会議(COP3)を記念し2002年に設立されたこと、そして京都市民にごみ原料などの環境学習の場とプログラムを提供しているという説明がありました。

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さて、この講座は、おはなし会、MSCクイズ、料理教室の3プログラムから構成されていました。
まずはおはなし会「世界の魚が減っている?!『海のエコラベル』について学ぼう!」から講座が始まりました。MSCの広報担当が、MSC「海のエコラベル」付き製品を見せながら、MSCの成り立ちや取り組みについて、話しました。

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MSCクイズでは、より深くMSCの理念や活動について理解してもらうために、○×とAB選択回答によるクイズを出しました。

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MSCについて初めて知った親子もいましたが、おはなし会を真面目に聞いてもらったせいか、参加者の皆さんの正解率が高くて驚きました。
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調理室に移動して、最後のプログラムである料理教室にうつります。
講師である浅野さんの説明に、参加者の親子はみな、聞き入っています。

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この料理教室でメインの食材となる京都産アカガレイが紹介された時には、その立派さに、参加者からどよめきがあがりました。
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このカレイは、舞鶴で獲れたカレイを冷凍したものを京都市まで送ってもらい、1日以上かけて、冷蔵庫で解凍したものです。

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さあ、調理の開始です。
まずは参加者全員が、講師である浅野さんの師範台前に集まって、調理手順を実地で教えてもらいます。
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子どもたちは、直接、浅野さんから手ほどきをうけていました。
これで自信がついたのか、どの参加親子も、とても上手に全メニューを作ることができました。

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この日の献立は、
自家製MSC認証の鮭明太子フレークとおにぎり
MSC認証の鮭明太子フレーク入りポテトサラダ
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メインのMSC認証京都産アカガレイの揚げおろし煮の3品でした。ちなみにご飯は炊飯器を使わず鍋で炊いたものです。
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舞鶴から車で駆けつけて参加してくださった京都漁協の濱中さんからのお話を聞きながらの試食です。
京都府で獲れたアカガレイを食べながら、生産者の話をきけるというまたとない機会に、参加者も聞き入っています。
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濱中さんも、地元の方にアカガレイを食べてもらった感想を聞いたとたんに、素晴らしい笑顔がこぼれました。

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京都産のアカガレイに、参加者の子どもたちは興味津々。
料理教室で使ったアカガレイはMSCスタッフが下準備をしたのですが、参加者の子どもたちが鱗をとるところから、アカガレイの切り身をつくるところまで実際に行うデモも、試食の後に行いました。キッチンペーパーで、真剣に丁寧にカレイの鱗をとっていました。
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魚は切り身でしか見たことのない子どもたちもいたそうですが、みな抵抗なくカレイをさばいていました。初めてとは思えない、慣れた手つきで包丁を使っていました。
お子さんが魚をさばく姿を見ながら質問をしてくる親御さん、子どもたちが果敢にカレイをさばく姿を写真に収める親御さんもいました。これからはアカガレイを買って自宅でさばいてみようか、という会話も聞こえてきました。
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カレイをさばくデモの後も、MSC認証京都産アカガレイへの質問は続きました。
価格はいくら?どうやってアカガレイを獲っているの?
それぞれの質問に、濱中さんが網の模型を示しながら、笑顔で応えていました。
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こうして京都での「海の恵みをいつまでも~世界の水産資源をまもるための子ども講座~」は幕を閉じました。
目を輝かせながら、積極的にカレイをさばく子どもたちの姿を見て、この講座を開いてよかったと、スタッフ一同、実感しました。
反省点もありますが、今後も改良を重ねながらこのような講座をできればと思います。


なお、このイベントは、独立行政法人 国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金」の助成対象活動として企画・開催されたものです。