今年の1月から始まったMSC日本事務所のスタッフブログは、今回で12回目となりました。
みなさまのおかげで、なんとか最初の1年を乗り切ることができましたことを、御礼申し上げます。

2015年は、私たちMSC日本事務所にとっても、大きな出来事がたくさんあった1年でした。
今回は、そんな1年の出来事を振り返ってみたいと思います。

    

 【3月31日】宮城県のカツオとビンナガマグロ1本釣り、本審査入り!

今年最初の大きなニュースは、新しい漁業がMSC認証の本審査に入ったことでした。
審査に入ったのは、宮城県塩釜市に本社を置き、カツオとビンナガマグロを対象とした
1本釣り漁業を行う明豊漁業(株)です。
同社の母体である(株)明豊は、カツオのたたきを製造する食品メーカーです。
しかし、震災を機に、原料を安定的に調達することに不安を感じるようになったことから、
同社の松永社長は、遠洋漁船を購入し、カツオ・マグロの一本釣り漁業に参入しました。
そして、資源管理の大切さを訴えるために、MSC認証に挑戦することになりました。

審査は、順調にいけば来年夏に終了する見込みです。
うまくいけば、現在、日本でMSC漁業認証を取得している京都府のアカガレイと
北海道のホタテガイに加えて、新たに「MSC認証のカツオのたたき」が
誕生することになります!
22明豊丸写真

【6月9日】サステナブルシーフードウィーク・ビジネスフォーラム開催

6月には、サステナブル・シーフード・ウィークが行われました。
これは、6月5日の「環境の日」を皮切りに実施される、持続可能な水産物のキャンペーンです。
昨年に続いて、今年は2回目の開催となりました。

今回のメインイベントは、ビジネスフォーラムでした。
2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、
会場で提供される水産物は持続可能なもののみであることが決まっています。
そこで、両大会のサステナビリティを担当するジュリー・ダフスさんに来日していただき、
ロンドンやリオでの取り組みについて講演していただきました。
また、海外でMSC・ASC認証を取得した漁業関係者にも講演していただきました。

サステナブルな水産物提供は世界的な潮流なのだと感じることのできる
シンポジウムとなり、満員の会場は熱気に包まれていました。

シンポジウムの動画は、以下のリンクから視聴することができます。
http://www.ubraintv-jp.com/watchspeaker.php?id=432
詳細についてご興味のある方は、こちらからご覧ください。

http://www.wwf.or.jp/activities/2015/07/1271406.html
http://msc-japan.blog.jp/archives/2015-06.html
julie

【9月】築地の卸売会社、MSC CoC認証を取得!

9月以降、大きなニュースがいろいろ飛び込むようになりました。

築地市場の大手荷受会社である中央魚類が、
築地の荷受としてはじめてCoC認証を取得しました。
これにより、築地でも、これからはMSC水産物が取り扱われることになります。

オリンピック・パラリンピックでの水産物の提供や高級ホテルによる
認証水産物提供を受け、水産物流通の心臓である築地もついに動き出しました。
中央魚類に続き、12月には同じく荷受会社の築地魚市場(株)も
CoC認証を取得しています。

来年は築地から豊洲への移転が行われます。
中央魚類、築地魚市場のCoC認証取得は、新しい魚市場がサステナブルな
魚市場になるための、大きな前進となりそうです。

来年は、築地経由で、認証水産物がもっと広がっていくことを期待したいです!
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【10月29日】IKEA、MSC/ASC認証水産物の提供を発表

スウェーデンで発祥で、世界最大の家具販売店IKEAは、10月、
店舗のレストランで提供するシーフードは、
すべてMSCまたはASCの認証を取得したものにするという方針を発表しました。
今後、世界47か国で、23種類もの水産物を提供していく方針です。

日本にある9店舗でも、もちろんMSCの水産物を扱ったメニューが並んでいます。
IKEAに行く機会があったら、ぜひ探してみてください!
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©IKEA

【10月】イオンのたらこ、明太子、大幅増量!

以前から取り扱いのあったイオングループでのMSC認証のタラコ・明太子ですが、
この秋から大幅に増量することになりました。
店舗によって扱っている量は異なりますが、お店によっては90%以上のタラコ・明太子に
海のエコラベルがついているそうです。

イオングループでは、2020年までに、取り扱っている水産物の少なくとも10%を
MSC、ASCのものにすると宣言しており、今回の取り組みはその目標に向けた
第一歩となります。

11月にオープンした板橋前野店では、MSC・ASC水産物の常設コーナー
「フィッシュバトン」ができました。
また、今年のクリスマスには、イオンはMSCのロブスターを販売していく
方針を示しています。

来年も、サステナブルシーフードを食卓に運ぶ先駆者であり続けてほしいですね。
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【12月5日】アジア初、MSC認証をメニューに掲げたサンドイッチ店が登場!

そして、今年最後の大きなニュースは、ついに日本にも、MSCの青いマークをメニューに
つけた飲食専門店が誕生したことです!

12月5日に福井県敦賀市にオープンしたサンドイッチ専門店 Totally Searoll Clubでは、
カナダ産のズワイガニやアマエビ、北海道のホタテガイなど、認証水産物を使った
サンドイッチだけが提供されます。

DRESSNESSの代表取締役である松井大輔氏は、「敦賀の海でも昔に比べて
魚が獲れなくなっていると知り、自分に何かできないかと考えていました」と言います。
「そこで海の資源を将来の世代まで守っていく活動をするMSCのことを知り、
CoC認証を取得して Totally Searoll ClubでMSC認証の水産物を使ったメニューを
提供することに決めました。
お客様は当店のサステナブルなシーフードを味わうことで、
敦賀はじめ世界中の海の資源を守るための支援をしていただけます」

認証水産物だけを使った飲食専門店は、欧米ではこれまでもありましたが、
日本およびアジアでは初となります。

この動き、ますます広がってほしいです!!
Totally Searoll Club
©TOTALLY SEAROLL CLUB

以上、国内の出来事を駆け足で紹介しましたが、持続可能なシーフードが
確実に広がっているのを感じることができます。

世界を見渡しても、認証を取得した漁業の数は、昨年末に331から、381に増加しました。
CoC認証(流通加工認証)を取得した企業も、2792社から3180社に増加しました。

今年の動きとして注目したいのは、欧米だけでなく、アジアで広がってきていることです。
3月にはヒルトン・シンガポールがCoC認証を取得しました。
4月には中国のホタテ漁業が、中国初のMSC漁業として、認証を取得しました。
中国、韓国、東南アジアの漁業からの問い合わせも増えてきています。

来年は、リオ五輪の年です。
オリンピックでどんな水産物が提供されるのか、ますます注目が集まると思います。
持続可能な漁業、持続可能な消費が、ますます広がることを祈願して、
ブログを締めくくりたいと思います。

少し早いですが…みなさん、よいお年を!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

               

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